世田谷区三軒茶屋内科 医療法人社団 爽樹会「樹のはなクリニック」 三軒茶屋の内科医療に貢献してまいります

樹のはなクリニック

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月のはなかふぇ

「月のはなかふぇ」過去の開催内容一覧

2019年7月31日(水)『東京2020オリンピック 外国人に話しかけてみよう!』

講師:荘司凜乃さんとお友達


今回は、中学生の方々に英会話講座をして頂きました。来年に迫った東京オリンピックに向けて、外国人観光客への道案内を想定して教えて頂きました。
困っている方が居たら「何か私に出来ることはありますか?」や「どこに行くのですか?」という投げかけの言葉の練習から始まり、あとは3つのグループに分かれて3種類の分野ごとに道案内の練習をしました。
英語とカタカナで書かれたプリントを片手に、みなさんでスピーキングを行ないました。発音も難しく、「L」と「R」の違いなど丁寧に教えていただきました。参加者の方々も普段英語を話す機会があまりないようで、「脳トレね!」と、お話ししながら意欲的に取り組んでいました。


2019年6月26日(水)『防犯について』

講師:ふれあいあんしんポリス 佐伯 氏


今回は、毎回好評のふれあいあんしんポリス佐伯さんに防犯について講演して頂きました。詐欺事件は年々増加しており、被害件数も増加しています。振り込め詐欺や、不要品回収を装った詐欺、警察官になりすましなどもあります。詐欺の手口も年々巧妙になってきているので、身近なところでも注意が必要です。
住所と名前が判明してしまうと詐欺に利用されてしまうので、ポイントカードの記載などは十分な注意が必要です。宅配便を装った詐欺もあります。荷物の伝票が雨で濡れていてよく見えない、住所の確認をさせて欲しいなどの電話があれば、送り主は誰かの確認をして、営業所に自身で取りに行くようにすれば安心です。アンケート調査にも充分気をつけなければいけません。年齢や家族構成、中には貯金額を答えさせるような物もあるそうです。答えた方には商品券を送ります等と偽って、名前、住所、電話番号を記載させる手口もあるそうです。
もしも不審な電話があったら何も答えないことが1番です。一人暮らしが分ってしまうような会話をしてしまったりすると危険です。相手が電話を掛けた際、「この通話は詐欺・犯罪防止のために録音されます」というメッセージが流れる録音機が世田谷区では台数限定ではありますが無料で貸し出しもしています。高齢者の方は利用された方が安心ですね。
世田谷区は特に被害件数が多く、狙われやすい地域なので日々の生活に気をつけて過ごしたいですね。


2019年5月29日(水)『簡単!楽しい!墨汁で絵を描こう』

講師:細野 ちあき 氏


今回は墨汁とクレパスを使用して臨床美術に挑戦しました。
何を書くという決まりはなく、1人1人が思い思いに筆を動かして自分だけの作品ができあがりました。皆さん集中してとても楽しんでいました。


2019年4月24日(水)『お顔の体操と歌でこころとからだをリフレッシュ!』

講師:宇野 まこ 氏


今回はまず「春の小川」を歌うところからスタートしました。宇野さんの素敵なギターに合わせて、会場の皆さんで合唱しました。季節にぴったりの選曲でした。続いてお顔の体操を実践しました。顎から耳、鼻から唇へと進み、舌から首肩、頬と目元までたっぷり動かしました。顔の筋肉を鍛えることで、表情が豊かになります。唾液の分泌量も増え、食べ物の消化が助けられたり、味を感じやすくなることに繋がります。また、寝る前に口角をあげることで幸福ホルモンが出たまま眠りにつけるそうです。高齢になると、人とお話しする機会が減り、会話をする時間も短くなってしまうかもしれません。意識して積極的に動かすよう継続していくことが大切だと感じました。
お顔がほぐれた後は再び宇野さんのギターで「あのすばらしい愛をもう一度」を歌いました。体操の後なので、皆さんお声が良く出ていました。日頃あまり発言されない方も楽しそうにお口を動かされていました。
宇野さんは現在、手話も習っているそうです。手話ができれば、障害がひとつ無くなる!と思って習い始めたそうです。手話をしながら「ハナミズキ」を歌っていただきました。手話がとても美しく、お歌も上手で会場一同、感動しました。


2019年1月30日(水)『かかりつけ薬剤師・薬局について』

講師:大志堂薬局 富田 勝司 氏


今回は太子堂で60年、お父様の代から開局されている大志堂薬局さんに講演していただきました。「かかりつけ薬剤師・薬局」という言葉をご存知でしょうか?自身の薬の服用歴や現在服用中のすべての薬に関する情報を一元的・継続的に把握し、薬学的管理・指導をしてくれる薬剤師のことです。認知度は41.1%。実際にかかりつけ薬剤師を持っているという人は15.6%だそうです。
平成26年では68.7%だった医薬分業率も昨年は東京で78%まであがり、それとともに薬局の数も増えました。平成30年では薬剤師は約30万人、薬局数は5万9千件となり、コンビニよりも約4千件多いそうです。そんな数多くある薬局のなかで自分にとってのかかりつけ薬局を作ることは大切です。複数の医療機関から処方箋をもらった場合でも、自分の選んだ1箇所の薬局に処方箋をもっていきましょう。
かかりつけ薬局の主なメリットとしては、①同じような薬が重複していないか、飲み合わせの悪い薬が出ていないかを確認してもらえます。②飲み忘れや飲み残しを防ぐことが出来ます。飲みにくい錠剤を飲みやすい剤型(液剤や粉薬)へ変更してもらうこともできます。こうしたことで服用をしっかり行うことが出来ます。③在宅医療が必要になった場合でも、薬の管理・説明を自宅にて行ってもらえます。④ジェネリック薬品についての相談が出来ます。国も推奨しているジェネリック薬品ですが、先発品との違いが分からなかったり、迷ってしまいがちです。薬剤師に相談してジェネリック薬品を選んでもらうことも可能です。その他にもOTC薬品の配給や健康相談なども頼れます。医療費の適正にもつながると富田さんはおっしゃっていました。
かかりつけ薬局を持つにあたって、自分の情報を伝えることも大切です。そのためにもお薬手帳は1冊にまとめて持ち歩いて行動しましょう。身近な薬局で信頼できる薬剤師を決めましょう。


2018年12月26日(水)『高齢者を狙う悪質商法の手口と対処法 など』

講師:全国消費生活相談員協会 岩城 能子 氏


今回は消費生活センターにお勤めの岩城さんの講演でした。高齢者の消費生活トラブル早期発見のために悪質商法のあらゆる手口を教えていただきました。まずは電話勧誘。インターネット回線、電話、健康食品、海産物など色んな勧誘があります。断る際に「結構です」という言葉や「今は時間がないので」という言葉を使ってしまいがちですが、そういった曖昧な態度は見せず、不要なものはきっぱりと断ることが必要です。「私は契約する気はありません」ときちんと言葉にしましょう。1回断っても再度勧誘をしてきた場合は消費生活センターで相談することも大切です。自宅に直接やってくる訪問購入もあります。不用品買い取りと名乗って自宅に入り込み、売るつもりのなかった貴金属や高価なものを買い取られてしまう手口です。売るつもりのない品物について勧誘されてしまったらきちんと断りましょう。
もし、電話勧誘販売や訪問販売で契約をしてしまった場合でも諦めないでください。クーリング・オフ制度を利用しましょう。クーリング・オフ制度とは、訪問販売など特定の取引の場合に、一定期間であれば無条件で契約を解除できる制度です。販売員などから強引な勧誘を受け、契約をしてしまった場合にも利用できます。手順としては、①契約書面を受け取った日を含めて8日以外(例外もあります)に書面で通知します。②ハガキに解除する契約の詳細を記入し、両面コピーをします。その際、コピーは大切に保管してください。③ハガキは「特定記録郵便」か「簡易書留」で送ります。④支払ったお金は全額返金されます。商品の引き取り料金は業者負担となります。クーリング・オフができる場合・期間などの詳しいことも消費生活センターで教えていただけます。8日を過ぎてしまっても可能な場合もあり、専門の相談員が問題の解決方法を探してくれるそうです。まずは1人で悩んだり、泣き寝入りする前に相談することですね。後で言った、言わない、と水掛け論になることを避けるためにも書面で残しておくことが重要です。書類の不備が見つかる場合もあるので大切に保管しましょう。
世田谷区では6000件以上の消費生活相談があるそうです。一見多いようにも感じますが、実は相談件数としては少ないそうです。被害にあっても家族から怒られることを恐れて相談しない人が多いそうです。高齢者を見守る立場では、被害にあっても怒らないで話を聞いてあげることが必要ですね。悪質事業者は、高齢者の孤独感や不安感に付け込んで勧誘をします。昼間、家に1人でいることが多く、優しい言葉や親切な態度を信用して騙されやすかったり、情にもろく、強く勧められると断れないというところから被害にあってしまうようです。誰とも相談せずに契約をし、騙されたことに気づきにくいこともあるようです。被害にあわないためにも、早期発見、早期対応が鍵となってきます。日頃からコミュニケーションをとり、まずは異変がないか気づくこと(いつもと様子が違ったり、生活費が不足して節約をしていたり、不審な電話着信やカタログ、ダイレクトメールなどが大量に届いていないかなど)、そして声掛け。少しでも変化に気づいたらさりげなく「何か困っていませんか?」と声を掛けること。本人の気持ちを尊重しながら事情を聴くこと。そして、消費者被害にあっていた場合は消費生活センターへの相談につなぐことが出来ます。こうした周囲の心掛けがあるだけで救われる方がいるということを学びました。


2018年11月28日(水)『年末の防犯について 3』

講師:世田谷警察署 ふれあいポリス 佐伯 豊 氏


今回は3度目となる佐伯さんによる年末防犯についての講演でした。世田谷区は詐欺の被害件数と被害金額がともに全国1位だそうです。被害金額に関しては現在6億円超え。昨年と比較して1億7000万円も増えてしまったようです。被害にあった人数は264人。これを見ると1人当たりの被害金額が大きいことが分かります。世田谷区は特に金銭に余裕があると思われているようです。何年も詐欺については言及され続けていますが、どうして被害は増えてしまうのでしょうか?それはオレオレ詐欺のやり方も変わってきているからです。
最近ではキャッシュカードにまつわる詐欺が増えているようです。電話でキャッシュカードについて聞かれたら全部詐欺だと思った方が良いようです。警察や、百貨店や電気店などを名乗り情報を聞き出そうとする手口は様々。キャッシュカードは持っていないと言ってしまうのが1番だそうです。また一人暮らしであるということは言わないこと。家族が沢山いるようなそぶりを見せることが被害にあわない大事なポイントとなるようです。中には玄関に置いてある靴の数や傘の本数で確認されてしまうことも。複数置いておくことが必要ですね。洗濯物も外から判断されてしまうので色々なものを干すことが重要です。 とても恐ろしいことにポイントカードの個人情報が流れて名簿が作成されてしまっているようです。バイトとして店の顧客情報を入手し詐欺の業者へ売る人たちもいるそうです。電話番号しか分からない場合でも郵便局や宅配業者を名乗って住所を聞いてくる手口もあるそうです。「雨で濡れて住所が見えない。」など言われたら、どこからのどういう荷物か尋ねたり、自分から営業所に取りに行くと伝えるなどの対策をとりましょう。
最近増えているのがリサイクルショップを偽り、不用品がないか、無料で引き取りますというのも詐欺だったりするそうです。家に招いてしまうのは危険なので気を付けた方が良いですね。
架空請求のハガキや還付金の連絡が来ていたりしませんか?指定日までに連絡しないと裁判になるという文言がかかれていたり、わざと難しい言葉で意味不明な文章で構成されていたりします。世田谷区内だけでも何万通と届いているようです。記載されている電話番号に連絡しないよう注意しましょう。
緊急の時は110番を利用し、何か不審なことがあったときは、通話料金はかかりますが相談受けてくれる#911を利用するのも大切です。増加し続ける詐欺に騙されないように細心の注意を払っていきましょう。


2018年10月31日(水)『高齢者の住まい講座』

~最新の老人ホームまるわかり~

講師:介護施設研究所  斉藤 弘毅氏


今回は太子堂あんしんすこやかセンターさんと合同で開催いたしました。
入居先を探す際に皆さん良く口にするのが「私にぴったりなところ」と希望するそうです。しかし、自分にぴったりというのは自宅を指す言葉に値するようです。年を重ねるにつれ、自分の家に居続けることが難しくなるのが現実です。では、どのタイミングで入居を検討するべきなのでしょうか?普段の生活に不自由を感じ始めたら、まずは在宅で介護保険を利用してみたり、あんすこさんに相談をしてみること。そうした生活の中で、認知症症状と夜間のトイレ介護が必要になってきたら入居を考える時なようです。介護は距離を空けた方が対応する家族が優しく接することが出来ることもあり、本人よりも介護をする周りの人の気持ちや疲れを考慮して検討すると良いそうです。75歳を過ぎると、新しい環境に慣れづらくなり人間関係が作りにくくなるそうです。入り時を検討するには平均年齢を聞いてみるのも良いです。

続いて、代表的な高齢者向け施設の種類を説明していただきました。特別養護老人ホームは入居金は0円ですが、介護度が3以上でないと入れません。都内では200、300人待ちで数年の待機が必要になる場合が多いです。あきる野や青梅の方であれば空きがあり待たずに入所も可能なようですが、そういった所はヘルパーさん不足が問題だったりするようです。介護老人保健施設はリハビリを中心に行う施設で、滞在期間も3か月程度の在宅復帰を目的とする場所です。グループホームは要支援2からとなり、認知症と認められた方が対象となっています。有料老人ホームは世田谷区は日本一の激戦区で、料金が高いそうです。有料老人ホームは介護型と自立型、住宅型に分類されます。入居金は住宅型、介護型、自立型と徐々に高額になるようです。

老人ホームの基礎知識として、老人ホームは病院ではない。医療保険は治療する、介護保険は生活のお手伝いをする保険という違いを理解する必要があるとおっしゃっていました。入院した時の対応は各ホームによって異なるため、料金の返還やお見舞いの回数、居室の取り置きの件など確認しておくべきだそうです。お看取りの実績面についても、数字で具体的に質問をすることが重要なようです。外出回数や、リハビリの回数、週何回か?1回何分か?という確認の仕方が良いようです。 入居金(前払い金)の返還制度についても教えていただきました。初期償却率と償却期間を設定して、その期間内に退去した場合は未償却部分が返還される制度です。年齢によっては若いと料金を割り増しされる場合もあるそうで、75歳未満と95歳以上で料金が変動する可能性ありなようです。
自分が良いと考えるホームは?自分の中でイメージを固めて、自分の物差しをつくることがポイントです。実際に見学に行く際には見学する時間が重要で、11時から13時の食前食後のヘルパーさんの動きを見たり、14時から16時のレクリエーション中の入居者の表情をチェックしてみてください。数多くすると混乱を招くため、1日2件程度の見学で良いようです。建物ばかりを見るのではなく、介護スタッフの表情が判断基準の重要項目だそうです。多くのポイントを教えていただき、座席も満員御礼でとても実りのある講座でした。


2018年8月29日(水)『額にシワの寄らない老いじたく』

~お寺を身近な親戚代わりに~

講師:ファイナンシャルプランナー/行政書士/葬祭カウンセラー
   勝 桂子氏


前回に引き続き、勝先生に講演を行なって頂きました。今回のテーマは老いじたく。老後に備えていくなかでのお寺との向き合い方を学びました。平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)を比較した際、15年ほどの差があると試算するべきだそうです。その期間を有意義に過ごすため、おひとりさまの老後資金は一体いくらぐらいかかるか想像つきますか?
お金で外注をする想定の場合。例えば独居困難で施設入居するのであれば、入居費や介護・病院代、死後事務一括費用などトータル約5000万円必要になるようです。反対に施設には入居せず、知人や隣室や自宅をシェアなど行なった場合はトータル約1500万円で済むようです。施設の入居費がかからないことや、入居後の不足金を心配しなくて良いことが大きいようです。元気なうちから頼める人を周りに作っておくと節約になると勝さんはおっしゃっていました。
財産分与のことなどで揉めないように、老後に備えて検討すべき契約として「公正証書遺言・任意後見契約or 家族信託・尊厳死宣言書・死後事務任意契約」が挙げられていました。これらのことも元気なうちにエンディングノートに記載しておくと、後に家庭裁判所に見せられて良いでしょうと提案されていました。
この世から自分自身が居なくなった後のことを考えたことがあるでしょうか?誰が遺骨を納骨堂まで運んでくれるのか、ライフラインの解約はどうなるのか、遺品整理は一体誰が…?そうした死後事務を頼める相手を作ることが必要であり、そう成りえるのはNPOなどの公益法人や、旧友、墓友、遠縁の甥や姪、そして宗教法人など様々な選択肢があります。いずれも「信頼できる縁」を紡ぐことが重要であると主張されていました。死後事務の受け皿としてのナンバーワン候補はNPOや公益法人だそうです。メリットとしては24時間対応な点や大半は傾聴のスキルがあり、信頼を築けます。しかし、経費がかさむ部分もあり、預けた財を人件費や事務所維持費に費やされる可能性、将来どんな供養をされるのか不明という心配もあります。その点、お寺と供養を組み込ませれば柔軟性があり、尚且つリーズナブルに行なうことが出来ます。また、お寺を語らいの場として活用することも良いようです。お寺でヨガや太極拳、書のパフォーマンスや精進料理を楽しめるところもありますし、同じ病気や悩みを持った人のわかちあいの会を行なっているところもあるようです。そのようにお寺を居場所にすることで、法律手続きや供養のことも安心して聞けますし、病気や辛いことについて話せるご縁を築くことも出来ますね。人の縁を紡ぐことが老後生活に大切であると改めて学びました。


2018年7月25日(水)『スマートな隠居のすすめ』

~好々爺&キュートなおばあちゃんになりましょう~

講師:ファイナンシャルプランナー/行政書士/葬祭カウンセラー
   勝 桂子氏


可愛いおじいちゃん、おばあちゃんで余生を過ごす。これは、誰しもが憧れる姿だと思います。しかし、決して簡単なことではありません。にこにこした余生を過ごすために、今回の講座ではスマートな隠居について学びました。
隠居とは人生の最後の数年間、あの世での生きたかを考える時間(人生哲学・倫理)であるとされています。その最後の数年にはお寺との関係、お墓問題は避けられません。葬儀に関しても、昔と今では様々な場面が異なってきています。自宅で亡くなる人より、病院で亡くなる人が増加したことで、葬儀の主導権もお寺から葬儀社へと移り変わっているようです。病院では霊安室で保管された後、速やかに葬儀社に引き取って貰う流れとなり、その際に病院と提携している葬儀社を紹介され、ご自宅に戻ることなく、葬儀屋の霊安室へと保管という流れになり易いとご説明されました。そうした流れになってしまうことに関してはマンションやアパート暮らしが増え、ご遺体の置き場がなかったり、棺を持って自宅に上がることが難しくなってしまったことも原因のようです。このような場合に備えて、出来るだけ早く事前に葬儀社を決めておくことを勧めていらっしゃいました。宗派の関係などもありますし、お寺を後回しにしたり、事後報告となったりは宜しくないようです。
葬祭も多様になり自身のニーズにあった選択を行えるようになりました。樹木葬や桜葬、散骨も近年では耳にするようになりましたね。ゆうパック送骨というものもあるようです。その場合、運営母体は確かなものを選ぶ必要があるようです。いつも肌身離さず置いておきたい場合は、手元供養という方法もあります。身近で手軽にいつでも個人を思い出したいという方に合っています。また、搬送式納骨堂は天候や渋滞を気にせず、足腰が弱くなってもお参りできるという利点があります。自分や家族にとってどのような形式が良いのか今のうちから考えておくのも良いかもしれません。
余生を過ごすにあたって、幼少期のことをなるべく思い出した方が良いと勝さんはおっしゃっていました。少年少女時代の楽しかった記憶をよみがえらせ、おしゃべりをする。実際、日本回想療法学会で10歳~15歳までの記憶の消失率を見比べてみると、幼少期の記憶が少ないほど要介護度が高くなっているというデータが出ているそうです。友人と楽しく昔話をしながら、朗らかな余生を送っていけたら幸せですよね。


2018年6月20日(水)『髪もお手入れでこんなに素敵になります』

講師:(株)まるこぽっち 平澤 惠氏


今回は平澤さんを始め、4名のスタッフの方々に来て頂きました。
まずは、ドライシャンプーのご説明からして頂きました。ドライシャンプーとはミストタイプ、泡タイプ、パウダーと形状は様々ですが、使用後の水洗いが不要なものです。体調が悪いときや入浴できないときに頭皮の汚れを取ることが出来る手法です。中には全身に使えるタイプもあるようです。水による洗い流しを必要とせず、簡単に頭皮を清潔に保つことが出来ることから、震災での長期断水の際に注目されたこともあるようです。水が使えないときでも頭皮の汚れを取り、気持ちがスッキリするのは良いことですよね。女性だけでなく、男性の方も喜んでいらっしゃいました。

次に実際にブラシを使用してブラッシング方法について教えて頂きました。毎日、シャンプー前に頭の中心に向かってブラッシングをすることで抜け毛予防、艶のある髪に仕上がるそうです。理想は100回ブラッシングを行なうことだとおっしゃっていました。ブラシにも種類があり、まるこぽっちさんから竹ピンブラシというものをお持ち頂きました。天然の竹は静電気が起きにくく、髪をいたわってくれます。さらに、尖端が丸くなっているため頭皮を軽く刺激してマッサージをすることも可能です。生え際から頭頂部に向かって頭皮を持ち上げる様にブラッシングすることでリフトアップにも効果的だと教えて頂きました。また、頭皮のタイプによっても方法を変える必要があるようで、堅い頭皮の方は細かくブラシを動かしてマッサージすると柔らかい頭皮に近づけるようです。逆に乾燥気味の方は激しいマッサージは避けて、優しくすると良い様です。

続いてシャンプー後に行なうマッサージ方について学びました。自分の指の腹を使って刺激していく方法です。頭頂部に向かって、こめかみや耳の後ろから手を動かし、揉みほぐしていくことで気持ちもとてもリラックスしました。首の付け根の3カ所のツボも教えて頂きました。頭がスッキリするだけでなく、眼の開きも良くなりました。

最後は普段の自分と雰囲気を変えてみましょうと言うことで、参加者の方の髪の分け目をひとりひとりスタッフの方に変えて頂きました。分け目によって優しく見える方向と、きりっとした方向に分かれるそうです。さらに前髪を下ろすと可愛らしい印象、分けると大人っぽい印象になるということでした。皆さんいつもと違う姿に変身されてとても新鮮でした。時にはいつもと違う自分を楽しむのも良いかもしれませんね。

毎日のお手入れに時間を掛けることで健康的な頭皮と艶のある髪の毛を手に入れる大切さを学ぶことが出来ました。艶のある髪は若々しく見られるポイントでもあるようなので、日々気を遣っていきたいですね。


2018年5月30日(水)『福祉用具を身近なものに』

~住み慣れた地域で長く生活する大切さ~
今からでも遅くない福祉用具の使い方

講師:(株)アイランドケア モモ・トータルケアサービス
   遠藤 勇樹 氏


今回で4回目となるモモ・トータルケアサービスの遠藤さんの講演でした。毎回、いろんな福祉用具を実際に見せて頂けるので今回はどのような講演をしていただけるのか心待ちにしていました。
まずは福祉用具の役割についてお話しして頂きました。日頃の生活に不便を感じたり、出来なくなってしまったことがあってから福祉用具の依頼を受けることが多いようですが、その前に使用することを遠藤さんは望まれていらっしゃいました。出来ることを増やしてくれる用具というイメージを持って欲しいそうです。対処でなく予防対策として利用したいですね。
現代では自宅での看取りを希望する方も多く、福祉用具産業も年々需要が増しているようです。そうした中で、様々な会社が存在し、選択の幅も広がっているそうです。どのような用具が良いのか、悩んだときに頼れるのが福祉用具専門相談員です。福祉用具専門相談員とは50時間のカリキュラムを受講し、筆記試験をクリアすると取得できる資格で、現在は全国で20万人ほどの方がいらっしゃるようです。依頼を受けてから、個人の状態にあった用具を提供するために、時には病院まで足を運んで依頼者の状況を把握するそうです。たとえ手すり1本に対しても色んな人が関わっていることを知って欲しいと遠藤さんはおっしゃっていました。
後半では、介護ロボットについての会場の皆さんと一緒に考えながらお話ししました。技術も進み、だいぶ身近な物になってきたようです。介護ロボットは6種類に分類され、その中でも見守りコミュニケーションは今後重要視されそうです。将来的にロボットに介護されることもあり得ることかもしれませんが、会場ではまだ人間に介護して貰いたいという意見が圧倒的に多かったです。皆さんはいかがでしょうか?
今回は採尿器とモーター付き歩行器の2つを実際にお持ち頂きました。歩行器は上り坂では加速し、下り坂ではブレーキが効く造りとなっていました。転倒しかけたり、異常がある場合はサイレンとアナウンスでお知らせもしてくれます。コンパクトに折り畳むことや、自身が腰掛けるスペースもありました。普段、杖や歩行器を使われている方にも前に出て使用して頂きました。今でも充分な機能に感じますが、まだ出来上がり初段階ということもあり、さらに開発された良いものが出てくる見込みだそうです。遠藤さんも介護ロボットの進化には展示会に行く度に驚かれるそうです。厚生労働省で「介護ロボット開発・普及推進室」が設置されたこともあり、今後の発展に期待が高まりますね。


2018年4月25日(水)『妻は認知症』

講師:山口 博 氏

足元の悪いなか参加していただいた皆様、ありがとうございました。 今回は「月のはなかふぇ」常連さんである山口さんに、認知症の奥様のお話をしていただきました。
長年連れ添っている年下の奥様の異変に気付き始めたときのことや、認知症が判明してからのエピソード。やはり、食事の面や排せつの面では大変苦労をされたようです。食後のケアとしての歯磨きもネックになっていたようです。部分的に歯が残っているため歯磨きが難しく、総入れ歯の方が楽だったのでは?と感じたそうです。
パソコンが得意である山口さんは、日々の奥様の発言や家庭での状況をデータとしてまとめてショートステイ先にその都度提出されていました。 山口さんの熱心なサポートには参加者の方々も声をあげて驚かれていました。かふぇにご夫婦で参加された方も「うちの主人は同じように見てくれるのかしら?」なんてこともおっしゃっていました。奥様の性格も元々控えめで穏やかな方でいらっしゃったようですが、山口さんの優しい暖かい接し方のおかげで認知症になった後もそのまま変わらなかったそうです。「怒られて伸びる人なんていない」まさにその通りですよね。
施設に入所する際にも山口さんの奮闘は続きます。有名な施設の見学に行ったところ、評判通り設備は良かったものの唯一受付の対応に納得できず、そこには入所されなかったそうです。周りの評判を聞いてみること、実際に自ら足を運んでみることは大切であるとおっしゃっていました。そして、地域包括支援センターの活用も勧めていらっしゃいました。当クリニックでもあんしんすこやかセンターを利用されている方々が多数いらっしゃいます。
今では週に1回施設へ面会に行かれています。入所の際に、奥様の住所を移すことを促されたようです。「しかし、私は移しませんでした。だから未だに妻の郵便物がうちに届くのですよ。」とおっしゃった山口さんのお顔がとても印象的でした。
貴重なお話を聞かせていただき感謝申し上げます。


2018年3月28日(水)『住まいの力が支えるからだと心』

講師:NPO法人 高齢社会の住まいをつくる会理事二級建築士
   福祉住環境コーディネーター 市瀬 敬子 氏


今回は自宅で安心して暮らし続けるためにという内容で講演をしていただきました。高齢期をどこで過ごしたいですか?という質問に8割の方が「自宅で過ごしたい」と答えるそうです。しかし、いつも何気なく過ごしている家の中にも多くの危険が潜んでいます。年齢を重ねるにつれ、交通事故よりも家庭内事故のケースが増えていることが実際にデータで証明されています。これにはカラダの変化との関わりが大きいようです。カラダの変化とは「感覚の変化・運動面の変化・内臓の変化・精神面の変化」が挙げられています。カラダの変化と向き合いながら安心して生活するには住まいの整備が必要となってきます。
まずは住まいと生活のチェックシートで現在の住まい環境を確認してみましょう。いいえに該当した点には住まいの整備を考える必要性があります。住まいの整備とは、福祉用具の活用や小規模・大規模な改修を示します。今は必要性を感じない方も、将来的に気になる部分が出てくるのではないでしょうか。特に溺死・溺水は最も自宅での死因に多いため浴室の環境整備は重要です。福祉用具であれば、浴室にバスグリップやバスボードの活用などがあります。改修に関しては、老人ホーム入居後、自宅に戻るときに行われるケースが例として挙げられていました。やはりプロの介助人が居て広いスペースであったところから自宅に戻るには新たに見直しが必要となるでしょう。こういった住宅改修を行う際には自分に合った改修プランをたてること、経験のある建築士・施工業者を選ぶことがポイントとなるようです。まずは最小限のことから初めて、主役である住まい手の意見を尊重するべきであると市瀬氏はおっしゃっていました。本人と家族の希望に沿った改修が行われることが大切です。
また、住まいの整備を支援する制度を知っておく必要もあります。介護保険による住宅費改修費の支給と福祉用具の貸与や購入費の支給があります。高齢者住宅改修費の助成制度で予防改修や設備改修も受けられます。抱え込まず、地域包括支援センターや総合支所保健福祉課に相談してみると安心です。住まいが充実すれば、暮らしも気持ちも豊かになりますよね。極力、介護が必要となる前に住まいの整備について考えてみてはいかがでしょうか。


2018年2月28日(水)『歯はなが~いお友達!(目指せPPK!)』

講師:大楽歯科医院 院長 大楽 明広 氏

「目指せ、PPK!」このような出だしで今回の講演は始まりました。PPKとはピンピンコロリの略称で、病気に苦しむことなく、元気に長生きし、最後は寝付かずに人生を終えることを意味します。そういった最後を望む方は多いのではないでしょうか?
口は健康との関わりが深く、機能としても「食べる・笑う・呼吸・表情・均衡」と私たちの日常生活に欠かせません。歯が原因で全身の病気になってしまうケースもあります。PPKを目指すためにはいかに口腔ケアが大切であることを教えていただきました。
まず全ての基本である「食」を満たすためにはしっかり噛める歯であることが必要です。理想は自身の歯を保つことですが、場合によってはインプラントに変えてしまった方が良かったりすることもあるようです。また、無理に歯を残さないでダメな歯は抜くことも必要なようです。電動歯ブラシを上手に活用することや75歳を目安にお世話しやすい口の状態に保つことを勧めていらっしゃいました。
老化とともに、噛めない・飲み込めない・唾液が減るといった現象が現れます。これらを防ぐためにはパタカラ体操や唾液腺マッサージの習慣化が有効であると知りました。具体的な毎日のケアのカギを教えていただきました。
・鉛筆持ちで角度を変えながら1か所に10回程度のブラッシング。
・歯垢は菌の繁殖の元になるため歯間ブラシでのケア。
・舌には歯ブラシを使用せず、舌専用のブラシを使用すること。
・市販のフッ素配合歯磨き粉を選ぶ際には濃度に注目。
(現在、市販は1450ppmが高く、歯科医院では9000ppm程度が使用されています。)
大楽歯科医院さんでは院内で実際にどのような指導をされているのか動画も拝見させていただきました。直接、自身の磨き方の癖を見ていただいたり、正しいブラッシング方法を教えていただけることは安心ですね。毎日の細かい積み重ねと定期的なメンテナンスを組み合わせてなが~いお友達と仲良くしていきたいですね。


2018年1月31日(水)『聞こえについて』

講師:ニュージャパンヒヤリングエイド株式会社
   部長 山内 定基 氏


今回は補聴器メーカーにお勤めの山内さんに聞こえについてお話していただきました。聴力は日常生活を送る中で重要な役割を果たしています。 耳が聞こえにくくなることにはいくつかの原因があります。その中に老人性難聴があります。これは自然現象であるため誰にでも起きてしまうものです。有毛細胞の損傷とも関係があります。残念ながら現代の医療では有毛細胞の再生は不可能であるようです。
そこで補聴器の出番です。文字通り、聴力を補ってくれるものです。補聴器を作る際のポイントとしては認定補聴器技能者の方がいる認定店を選ぶことだそうです。国内では4000名の方が認定されているようです。現状の聞こえについて把握することはとても大切であり、そのために聴力測定が行われます。会場でも皆で受けられる聴力検査を行いました。やはり個人差があり、それぞれに合った物を作る必要性を実感しました。
しかし、他国と比べて日本での補聴器普及率は低く、さらに満足度も低いようです。実際、購入しても使用していないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?補聴器は買ってからの付き合いが大切であると山内さんは強調されていました。慣れるまでに半年、進行度をチェックしながら再調整をすること。使い続けられない場合にはなぜそうなのかの理由をフィードバックすること。個々の環境に合わせて使用していくことが長く使い続けるコツのようです。 難聴を放置することは認知症やうつ病との関係性があると医学的にも認められています。よく聞こえないことで会話に誤解を招いてしまったり、家族と疎遠になってしまうケースもあります。機械に頼ることも良いですが、「人間の機能は使わないと退化してしまう。」山内さんのお言葉、まさにその通りだと感じました。1日1時間以上の会話をするだけでも違うようなので、積極的に自らの機能を生かしたいですね。


2017年12月20日(水)『あなたを支える成年後見制度』

講師:世田谷区社会福祉協議会 成年後見センター「えみぃ」
   荻原 陽介 氏


成年後見制度をご存知でしょうか?最近では「終活ブーム」なんていう言葉を耳にしますが、そういった老い支度のメニューのひとつとして活用できるのが成年後見制度です。年を重ねるごとに自分で決めて行動できることが、徐々に人に決めて貰い、行ってもらうように移り変わります。その時の流れを任意後見から法廷後見を活用することで、途切れない支援を受け続けることが可能だと今回学びました。荻原氏はこの軸を5つのお団子と例えて説明してくださいました。
成年後見制度は任意後見と法廷後見の2種類に分かれています。十分な判断能力があるうちに自らが人選し、将来の物事の判断のお手伝いをしてもらう契約を結べるのが任意後見。本人の判断能力が低下し、家庭裁判所が選んだ人(後見人)に身の上管理や財産管理を支援してもらうのが法定後見です。今回は区民後見人の代表として下青木さんに参加していただきお話を聞かせていただきました。財産をはじめ、様々な管理を行う上で本人の日常状況を把握することは重要であり、下青木さんは片道2時間かけて面会を行ったりしているようです。将来を安心して過ごしていく上で心強い制度ではありますが、その一方で不正も行われているのも現実です。一度申し立てを行った後の取り下げは、原則として行えないため慎重に手続きを行いたいですね。
成年後見センターでは相談員や弁護士による相談や、申し立て手続き説明会などを行っているので上手に活用していくべきですね。


2017年11月29日(水)『年末の防犯について 2』

講師:世田谷警察署 ふれあいポリス 佐伯 豊 氏

世田谷区警察署管轄内での事件数は減少傾向にあるようですが、やはり日頃から様々な点に注意しなければいけないと学びました。
まずは、振り込め詐欺のきっかけともなる電話対策。自分の苗字をすぐに名乗らないようにする心がけ、留守電設定を利用して、用件を聞いてから受話器を取る等の一工夫も大切だそうです。キャッシュカードに関しては「持っていない」と返答してしまいましょうと。最近では、警察を名乗る詐欺も増えているため安易に信用してはいけないようです。佐伯さんは紙芝居とクイズを行ないながら分かり易く具体例を教えて下さいました。
盗難についてのお話しもありました。施錠に関しては大概が1階は戸締まりをしていても2階、3階を開けたまま外出してしまうことが。中には工事現場の人を装って侵入してくるケースもあるそうです。開いている所であれば何処からでも侵入されてしまうという危機管理能力を持つことが必要ですね。後半には、特別ゲストのケンちゃんが来て交通ルールの確認を行ないました。特に自転車での交通事故は多発しているそうです。佐伯さんより反射板ベルトもお配り頂き、夜間の外出時には使用するようにと。基本的なことではありますが、改めて日常の振る舞いを見直す機会となりました。年末に向けて浮かれてしまいがちですが、気を引き締めて防犯対策に取り組みたいですね。


2017年10月25日(水)『民生委員の仕事って?』

講師:太子堂地区民生児童委員協議会会長    川崎 恵美子 氏

地域のみんなの健康や生活面のサポーターという大切な仕事が民生委員さんです。民生委員さんも高齢化がすすみ(定年75歳)各地区定員われしているところもあるそうです。3日間の講習をうけ厚生労働大臣認定の準公務員です。月の手当は8000円、必要に応じて交通費などもでるようですが、秘密厳守の仕事ですが民生委員さんは氏名・住所・電話番号などは公開されます。
川崎さんは、深夜にSOSがあると出動するそうです。災害時は、自分の身は自分で守るということも大切ですね。太子堂地区は、幹線道路に囲まれているので地震が起こったときは1週間は救助の手が届かないようです。備蓄は各自で1週間は必要だそうです。 一人暮らし、高齢者の多い世田谷区。民生委員さんを中心に町内会の再編成を目指したいものです。
これからも、民生委員さんに参加して頂き最近の話題をお話してもらいたいですね。


2017年9月27日(水)『火災・地震の話』

講師:世田谷消防署警防課防災安全係
   四十八願(よいなら) 綾子 氏


動画で火災・地震時に気をつけることをリアルに勉強しました。
寝たばこは、出火原因の第一位。これはずっと変わりませんね。火事だ!のときは、助けを呼ぶことから。
自分で水をかけたりするとかえって怪我のもの。電子レンジも過熱しすぎから火事になります。またアルミごと温めると火花がちります。電子レンジも気をつけたいですね。地震のときは、頭をまず守りましょう。非常持ち出し、手助け確保。近隣の方と協力しあいたいですね。転倒は、自宅内が一番多い! たこ足配線はやめましょう。そしてプラグの埃も火事のもと。日頃から身の回りをチェックして予防しましょう!
消防署も、地域の見守りに取り組んでいるそうです。心強いですね!


2017年8月30日(水)『福祉用具について』

講師:(株)アイランドケア モモ・トータルケアサービス
   遠藤 勇樹 氏 / 佐藤 勇気 氏


「SKSK S少しのK工夫でS生活をK改善しよう」がテーマです。
5月にお父さんになって張り切っている遠藤 勇樹さん。そしてこのたび三軒茶屋地区担当になられた佐藤 勇気さんのお二人が福祉用具について熱く語ってくれました。福祉用具は、利用者自身が自分でできることを増やし意欲の向上につながる。自分の今を把握することによって、福祉用具を導入することによって自立度がたかめられるのです。最後まで健やかにすごすためにも、日常生活を維持したいものです。
会場から2名の方にでてもらい、手すりの有無でどのくらい楽になるか、また立ちあがりやすいベッドの高さなども体験してもらいました。トイレの高さは40センチ前後だそうです。楽ですよね。車いすは、状況に適したものを選択することによって行きたいところにいく用具としてよきパートナーとなることもわかりました。
トピックスとして、最新の電動車いす「WHILL Model CK」が登場しました!小さな操作ボタンをくるくる動かし快適で安全に操作できる車いすです。発売前に特別にみせてもらいました!私も乗らせてもらいました、今までの車いすの重く使用が難しい!という印象が払拭されました。


2017年7月26日(水)『薬の話』

~お薬って何? 在宅って何をしてくれるの?~

講師:田辺薬局 太子堂前店 薬剤師
   荒 佐夜香 氏


日曜に富士登山で足が痛い!状態の中、笑顔で講義をして下さった荒さん。

■薬剤師って何している人? 薬って何? 薬と毒
■薬の正しい使い方
■薬剤師がお家に来て何してくれるの?
■お薬手帳の活用法

薬剤師さんは、薬局でお薬を調合するだけではなく今は在宅までお薬を届け。 薬の正しい飲み方や、飲み忘れのないように「お薬カレンダー」などにセッティングなどもやってくれます。
軟膏は皮膚に沿って塗る!点眼は上からエイッとささずに両手をつかい下まぶたを固定して真ん中になど、日ごろ気が付かない注意点を丁寧に教えてくれました。お薬手帳は、災害時にもとても役立ちます。是非、携帯しましょう。
訪問診療中に人には、おうちまで薬を届けてくれる場合もあります。安心ですね。
雨足の強い中多数のご参加ありがとうございました。
会を重ねるごとに会場内で互いに声を掛け合う様子を拝見し開催しているかいがあります。


2017年6月28日(水) 『美しく撮られるコツ』

講師:フォトグラファー 三輪 憲亮太 氏

足元の悪いなか沢山の方が参加されました。
三輪さんから、立ち姿は正面をむくのではなく、やや体を斜めにして立つ。そして、口角をあげるというのではなく軽く「う~」と言うようにすると綺麗!に写ると説明がありました。
腕も下げるのではなくお腹あたりに両手を組んでみると全体の印象が柔らかくなります。
「いいですよ、そんな感じ」と何度も声をかけながら撮影がすすみます。参加者全員撮影して頂きました。大きな白い紙を背にして白と黒の傘がある空間。フラッシュがピカ、ピカっと光ります。往年の女優さんや文豪のような気品ある笑み、緊張も次第にほぐれて「綺麗ねぇ!」「素敵よ!」と声がかかっていました。 写真っていいなぁ。撮るのも、撮られるのも。

2017年5月17日(水) 『パーソナルカラーについて』

講師:(株)マルコポッチ 平澤 恵 氏

美容師さんによる、自分に似合う色を楽しみました。
同じ色でも似合う色合いが違うと分かりました。
全員ピンク色の布を肩にかけて頂き鏡を見ながらワイワイ・ガヤガヤ!
「こっちの方が似合うわ」「私はこっちのピンクなのね」と女性陣大張り切りでした。
男性参加者さんは2人でした。「ピンクはちょっと・・・ね」と仰いますがぐぐっと若々しくなり周囲の女性たちから「素敵よ」と声がかかりました。

年を重ね肌がくすむ色より華やぐ色を選んでみましょう。身も心も軽やかになりますよ!

2017年4月26日(水) 『インターネットを便利に使う術』

  ~スマホでもパソコンでも~

講師:サイボウズ株式会社 執行役員 社長室長 松村 克彦 氏


会場の方々は、ガラケーは持っているが電話機能のみ使用の方が多数でした。
数人はスマホ所有で「LINE」やってるわとサラリという女性もいました。
70歳後半の方です(流石ですね)
触ったことのないスマホやパソコンの機能をとても分かりやすく解説して頂きました。
スマホは文字がちいさいからなぁ・・・という意見に「大丈夫です、文字は大きくできます」と力強い回答。新しいことに少しでも関心をもってもらおうと企画しました。
来年度は、実際に触って貰った方がより身近になることでしょう。

2017年3月29日(水) 『福祉用具に触れてみよう』

講師:(株)アットホーム店長 町田 勤 氏

普段触れることが少ない福祉用具です。でも、転ばぬ先の杖といいます。
知っていれば歩けなくなったとき、どんな用具があるがヒントになりますね。
会場には「かぼちゃん」という抱っこできるロボットがいました。
「ふ~~、そうなんだ」「おばぁちゃん、抱っこして」可愛い!と
参加者にかぼちゃん大人気でした。
(とても可愛いのでクリニックに来てもらい夜7時まで勤務しています)
車いすも、高性能なものもあります。用途に合わて使いたいものですね。
歩行器も、転ばないような配慮が随所にありました、安心ですね。
会場からは、室内の改修についての質問やおすすめの車いすは?など実り多い講座でした。

2017年2月22日(水) 『健康寿命とお口の健康』

講師:大楽歯科 理事長 大楽明広 氏
   大楽歯科 歯科衛生士 小倉 真澄 氏


開院して25年の大楽歯科さん。地域にしっかり根づく歯科治療を展開されています。

健康はお口から、食は全ての基本。しっかり噛んで記憶を保ちましょう。
栄養状態も大切、よく噛んでよく食べて元気になりましょう。
入院しても歯のお手入れお忘れなく。義歯は夜外しましょう。
お口の体操も心がけましょう。パタカラ、とお口を大きくあけて体操をやりました。
会場は、笑いの渦につつまれました。「パタカラ♪ パタカラ♪」でした。

2017年1月25日(水) 『認知症患者と確定申告』

~認知症の妻と道連れの年老いた年金生活者の事例報告(その2)~

講師:山口 博 氏(月のはなかふぇ常連さん)

事例報告を通して、とても分かりやすくお話しして頂きました。津村ご夫妻(仮名)がモデルです。

認知症患者さんが利用している、居宅介護サービスで医療費控除になるものならないものを明確に説明がありました。
① 訪問介護は医療費控除対象です。
② デイサービス、ショートステイも同時に訪問看護を受けていれば医療費控除となります。
③ 福祉用具の借用にかかった費用は医療費控除対象になりません。

*「障害者控除対象者認定書」の交付についても、所轄の保健福祉課へ行き申請すれば「認定書」がもらえ税務署へ提出すれば税法上の障害者控除がうけられること。

認知症の方が在宅療養中にかかる医療費の概算を教えて頂きました。さらに要介護3になったとき、利用したサービス(デイサービス、ショートステイ、訪問入浴、訪問リハビリ、など)も年間に支払った金額、控除額も詳細に説明して頂きました。

ベテランケアマネジャーも舌をまく勉強ぶりでした。当クリニックの統括ケアマネジャーとしてお願いしたくらいです。実際山口さんは、ケアマネジャーの算定漏れを私にみせてくださったことがありました!86歳の山口さんは、エクセルの達人でもあります。介護保険の仕組みや医療保険との関係性も講義を通して私もよく理解できました。
会場からは「すぐに区役所にいって手続きしなくちゃ」という声が聞かれました。来年もまた第三弾をお願いする予定です。

2016年12月21日(水) 『障害年金について』

講師:社会保険労務士 今泉 浩史 氏

障害年金とは
障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に現役世代も人も含めて受け取ることができる年金。
① 障害基礎年金 ② 障害厚生年金があります ③ 障害手当金(一時金)

ポイント
1.障害年金は障害の原因となった病気やけがで初めて医師の診察を受けた日(初診日)に加入していた制度から支給されます。
2.初診日から原則「1年6か月」たった日(障害根認定日)に一定以上の障害に該当すると、その障害の程度に応じて障害年金が支給されます。
3.初診日の前に一定期間以上の保険料未納期間のある人は、障害年金が請求できません

参考:主婦は夫の保険にはっているので3号保険で、夫が退職したとき保険証の変更届はだす人はおおいのですが年金事務所にもいき1号保険に変更することを忘れる人が多いと伺いました。そのほか認知症で程度によっては「精神障害者保健福祉手帳」が交付され医療費の助成や所得税の控除が受けられます。医師の診断書が必要です。「難しいけれど、聞いてみてよかったわぁ」と会場から声があがっていました。

2016年11月30日(水) 『年末の防犯について』

講師:世田谷警察署 ふれあいポリス 佐伯 豊さん

最近の世田谷区で発生した詐欺の手口をいくつも聞きました。
「鞄をなくして会社の金をなくした」という電話から複数の銀行でお金をおろすよう指示。定期貯金を解約し普通口座へと誘導し「車を買うのでおろす」という銀行への言い訳まで指示しています。駅の改札付近に現金を持ってこさせ受け取り、ドロン。防犯カメラの位置もよく確認していて丁度映らない場所で現金の受け渡しをしていたそうです。またバイク便に渡すように指示する場合もあったそうです。還付金があるので、口座番号や暗証番号をききだすなど、なんと悪知恵の働くことでしょう!

泥棒は、めぼしを付けた家の下見を何度もするそうで朝から夜までずっと家族の動き、人数など観察しているそうです。マンションの上から合鍵のありかなども観察しているそうです。ガラス窓の鍵も必ずかけましょう。不審な人をみかけたら、すぐに警察に相談を!

高齢者の運転免許証の話も参考になりました。適正検査もありますが、周囲から「やめたら?」というアドバイスがでたら、聞く耳をもってほしいものです。認知症などがあり運転免許証の返納に応じないときは公安に医師が診断書をかきますが本人の同意がないと返納とはならないそうです。会場からは息子たちに言われ「さみしかったけれど、やっぱり返納しました」という声も聞かれました。

自転車についても「足が悪いから乗っている」といってもとっさに足をつくことができず車にひかれてしまったそうです。足腰を鍛えておかないとですね。佐伯さんは、紙芝居を作ってきてくださって笑いの中にも身がひきしまる内容でした。

お金の話がでたらまず疑ってみる、誰かに相談する。還付金などのうまい話しは絶対ない。変だなと思ったら結構ですということばよりきっぱり「No」ということが大切ですと確認しあいました。

年末恒例の佐伯さんのお話は無事に年を越すための参考書ですね。来年もまた宜しく!とお願いしました。

2016年10月26日(水) 『あなたを支える成年後見人制度』

講師:世田谷区社会福祉協議会 成年後見センター
区民後見人 吉川 りつ子さん

後見人制度を利用するには、認知機能が低下して判断力が低下した方が使う制度です。金銭の管理が円滑にいかなくなった時、在宅生活が続けることが難しくなり老人ホームなどへの入所が必要となったときに、利用できる制度です。体が不自由になったときではなく、あくまでも判断力が低下したときに利用する制度であるとわかりました。成年後見人制度には、「法定後見制度」と「任意後見制度」があります。任意のものは、あらかじめ自分で選び、財産管理の事務手続きなどを公正証書によって結びます。

日常生活で、困ったことが出てきたとき
1. ATMの操作がうまくできなくなった
2. 物忘れが増えて不安が強くなった。
3. 送られてくる書類を読んでもなんだかわからない。
4. 頼りになる、親戚もいない。
という状態になったとき成年後見センターに相談してみましょう。

世田谷区は、区民後見人制度もあります。区民の方が「世田谷区区民成年後見養成研修」を修了し後見業務を担う制度があります。但し、後見人は医療同意といって手術の同意書などにはサインできません。救急で何か処置をする場合は医師の判断に任せられます。一人暮らしでも、最期まで住み慣れた場所で生活を続けたいものですね。地域包括支援センター(世田谷区の場合は、あんしんすこやかセンターという名称です)は区内には27か所あります。生活全般で困ったときは、まずあんしんすこやかセンターに相談してみましょう。
会場からは、吉川さんに多数の質問がでました。親のお金をどのように使うか、専門職後見人は高額で心配、区民後見人って大変だけど遣り甲斐ありそう・・・など。
身近な問題ですがなかなか聞くチャンスがありません。とても勉強になりました。

2016年9月28日(水) 『尊厳死・リビングウィルのお話』

講師:日本尊厳死協会 吉成 健吉さん

9月・月のはなかふぇ リビングウィルとは、尊厳死の宣言書。命の終わりが近づいたら延命措置を望まないで、自然の摂理にゆだねて寿命を迎える、という自分の意思を表すこと。

尊厳死の宣言書より
1. 私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き延ばすためだけの延命措置はお断りいたします。
2. ただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬などの適切な使用による緩和医療を行ってください。
3. 私が回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は、生命維持装置を取りやめてください。

吉成さんご自身の体験もお話しされ会場は荘厳な空気が流れました。自分の死に方は、自分で決めておく。最期くらい、自分で決めたい。そういう方も増えています。現在12万人近い方が、リビングウィルを持っているとのことでした。元気なうちに、死について話し合うのはちょっと難しいことのように思いますが、家族として互いに確認しておく必要があるのではと思いました。

先日御看取りをしたAさんは、尊厳死協会に加入されていました。吉成さんのお話しを聞いているうちにAさんの最期が思い出されました。ご家族に囲まれて静かに旅立たれその時のお顔は弥勒菩薩のようでした。自分の最期を希望通りにされたAさん。娘様の「こんなに穏やかな死があるのですね」という言葉が耳に蘇りました。
最期まで、自分らしく・・・心が温かくなる吉成さんのお話しでした。

2016年8月31日(水) 『認知症の現状と予防について』

講師:(株)ジャパンケアサービス
認知症予防専門士・介護福祉士 浦本 和哉さん

介護の現場から現状と予防についてお話し頂きました。
① 知症の人の人口推計
 平成24年度 65歳以上の高齢者人口3、079万人のうち軽度の認知症は400万人
 であり認知症と診断された人は462万人である。
②福岡県の久山町は長期的に認知症の有病率調査を行っている。糖尿病の人は認知症になる可能性が高い。
③認知症かな?と思ったときは早期に受診し診断をうけることが大切。
④認知症の分類 アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・脳血管性認知症
        前頭側頭葉型認知症
⑤予防:血圧の調整・禁煙・運動30分以上筋トレ・食事(地中海式がおすすめ)
    余暇活動(デイサービスの利用 楽しむ場所)、適切な睡眠
⑥介護する上で大切なことは、笑顔で!
⑦2025年問題 団塊世代が75歳になったときヘルパーが足りない!!!
⑧認知症はありふれた病気。正しい知識が必要で治る認知症もある。
⑨久山町研究では乳製品の摂取で認知症予防ができたという報告もある。
⑩生活習慣病を遠ざける。

まとめ 認知症を遅らせる有効な方法は「情緒の安定」
笑顔で接すると劇的に症状は改善されることが介護現場では確認されている。
他人ごとではなく、真剣に取り組む。
会場は笑顔につつまれました。互いに優しい気持ちになれてよかったです。
毎日歩いて、乳製品を食べましょう

2016年7月27日(水) 『困った?襲ってくる不安。どうしよう』

講師:(株)東京パトロール代表取締役 生田 清子
-どこに相談していいかわからない人への対応をしている会社です-

パトロールという言葉から連想する言葉は、警備会社でしょう。警備には、道路工事・ビル警備・現金輸送警備・身辺警備などがあるでしょう。オバマ大統領の乗る「ビースト」という車は地雷を踏んでもO.K.と言われるほどの頑強なもの!と普段しることにできないエピソードから始まりました。 東京パトロールは、医療が対応するのも困難、行政でも対応困難な事例を民間の会社として、即対応する困りごと相談所です。身辺警護には4種あり4号の身辺警護に対応しており、身体・財産を守る業務であり予想できない恐怖に対して依頼してくる方が大半とのことでした。男女関係のもつれ、離婚にからむ親権問題、反社会勢力からの護身、ストーカー問題、遺産相続、怨恨・・・
「お金を目の前にすると人は変わる」と聞いたときには参加者から「う~~~ん」とあちらこちらから声がきこえました。
病院搬送の業務も多くなっており、ニート・ごみ屋敷の人、措置入院後の対応など。救急車は本人の同意なくしては乗れない(←知りませんでした)ので同意がない人の(精神科病院など)病院搬送も対応されていると伺いました。
社会的な制度(後見人制度、措置入院、行政の守備範囲など)を熟知し、家族・本人との信頼関係を構築しつつ生活全体のサポート業務をされている会社です。

近隣とのお付き合いが希薄になっている昨今、ますます東京パトロールさんが活躍する場面が多くなっていくことでしょう。会場からは「こういう会社があるのは知らなかったね」「ちょっと仕事関係のことで相談したいから」という声が聞こえました。

月かふぇは、認知症カフェという名目で開催していますが開催者としては「ご近所さんと顔見知りになる会」あの人とまた会える、そしてためになったわという会にしたいと思っています。

2016年6月15日(水) 『自分でできる頭皮のケア(眉のお手入れ等)』

講師:(株)マルコポッチ 平澤 恵さん(美容師)

女性陣は日頃とても気になっている眉のお手入れのお話しもあるということで興味津々で参加されていたました。会場は最初から皆さん目がキラキラでした。

1.頭皮のブラッシング
※髪を美しく保つには、まずは頭皮のブラッシング!
実際丁寧にブラッシングすると「あらぁ、髪はふんわり美人に磨きがかかったわぁ」とあちこちから心の声が聞こえました。「私は100回ブラッシングしているわ」とTさん。シルバーヘアでこしのある御髪。洗髪するときは、ブラッシングそしてお湯で洗えば8割汚れはとれるそうです。泡立てたシャンプーで優しく地肌をあらい、その後はしっかり洗いおとす。リンスは、櫛の通りをよくする目的なのでいらないかも。トリートメントを時々しましょう。
※頭皮マッサージは、アンチエイジングの基本。リフトアップにもつながります。自分の髪、地肌をいたわりましょう。百会というツボも教えてもらいました。「いつもありがとう」という気持ちでマッサージしましょう。

※ハンドマッサージも、若さの秘訣そして免疫力もアップ!指は第二の脳。毎日マッサージですね。会場は「マッサージって気持ちいいわね(^^♪)笑顔であふれていました。

※そしてお待ちかねの「眉のお手入れ」「ぼさぼさで困ってます」「右と左の高さが違ってもう、いいわ」なんていう声も聞こえました。

一人一人、ブラシで整えてもらい綺麗にカットしてもらいました。
「わぁ、うれしい」「素敵よ、綺麗ね」と会場は和やか100倍。
「このままでずっといたいわ」とMさん。
男性陣からは「今回は関係ないかなと思いましたが参加してよかった」ブラッシングで髪ふっくら。眉毛カットで一段と男前に!!!今回はお子様連れの若い女性も参加してくださいました。本当にうれしいことです。「久しぶり、なんてかわいいのかしら」と抱っこして寝かしつけてくれる方もいました。

「月のはなかふぇ」は、年齢、職業問いません。地域の方でなくても関心がある方飛び入りも歓迎です。ご近所さん付き合いが少なくなって久しいですね、「月のはなかふぇ」では、ここでの知り合いの輪を広げていきたいと思います。そして、いつか気軽に立ち寄れるワンコイン(500円)食堂を作りたいです。一人で食事をするのは、寂しいです。「そうそう、ちょっとあそこに行ってみよう、誰かしらいるしね」そんな空間を作りたいです。
曇り空の1日でしたが、参加された方々の笑顔は太陽のようにさんさんでした。今晩から、皆さんブラッシング・頭皮マッサージされていることでしょう!!!一段と美しくなって7月またいらっしゃることでしょう。

2016年5月25日(水) 『地域の皆様向け 福祉用具のおはなし』

講師:(株)アイランドケア モモ・トータルケアサービス
    遠藤 勇樹さん

4月に引き続き、福祉用具のお話し特に今回は転倒予防についてお話し頂きました。
東京消防庁管内において平成26年度中に65歳以上の人では交通事故以外の転倒などで救急搬送される人の割合は約8割! いかにころぶことが多いかが分かりますね。さらに運ばれて入院となった人は約4割だそうです。
自宅でころぶ人がとても多く室内の「手すり」をつける事の大切さがよくわかりました。 「今はいいらない」と言わずに、本当にいらないのか考えてみましょう。
介護保険を利用して手すりをつける時は、レンタルと工事の2種類があります。
日本家屋は天井の強度などもあってつっぱり棒タイプの手すりは難しそうですが 福祉用具のプロに相談してみましょう。
ころぶときは、あっという間です。皆さん十分気を付けているとは思いますが、トイレまでの廊下にはセンサーライトをつけましょう。またコードなどにつまずくことがふえますので、モールやテープで固定しましょう。最近のテレビは薄型です、握りやすい反面バランスを崩しやすいものです。椅子の背もたれにつかまって立ち上がりも危険です。案外倒れやすいものです。

<事例から見る住環境整備>では、83歳の女性が転んで大腿骨骨折をし手術その後在宅生活へむけて
 ①住宅改修
  (トイレ、洗面所周りの工事ドアを反対むきに開くようにする、段差を解消など)
 ②福祉用具貸与(ツッパリ棒、歩行器)
 ③シャワーチェアやポータブルトイレの購入などを計画し退院後安心して生活が
  おくれるようになりました。
参加者の方々の中では、トイレの手すりはすでに設置されている方もいました。階段の手すりも話題になりました。階段は登るときより、下るときが危険です。階段の最後の所に蛍光テープをはって注意している方もいらっしゃいました。転ばぬ先の杖ならぬ「手すり」は室内では本当に役にたちますね。月かふぇでは、会の終わりに毎回自己紹介をして頂いています。人生の先輩の方々のお話しは、私たちにとって貴重なものです。ありがとうございます。

2016年4月27日(水) 『介護保険を使用しての福祉用具貸与の仕組み』

講師:(株)アイランドケア モモ・トータルケアサービス
    遠藤 勇樹さん
世田谷生まれの世田谷育ちの遠藤さん!介護福祉士を専門学校で取得後さらにもっと 介護福祉の道を究めるために大学に編入されたガッツのある方です。

介護保険で利用できるもの、できないもの(一点杖は購入です)や状態にあった杖の 選択方法、さらに歩行器とシルバーカーの相違点を教えて頂きました。
<杖の選定のコツ>
1.杖の高さは?・・・腰に手をあて片足を左右に動かし、コリコリと骨の動く場所
  ここが大転子で、ここに合わせる。
2.杖はどっちの手にもつの?・・・不自由な足と反対の手にもつ。
3.杖歩行で階段はどうやってのぼるの?・・・「行はよいよい、帰りはこわい」の
  歌の通り上りはよい足から、下りは悪い足から! 覚えやすいですよね。

<歩行器とシルバーカーの違い>
歩行器は、介護保険でレンタル可能。シルバーカーは買います。
歩行器は、歩行訓練をするためにある。ハンドルが使用者側にあります。付属する椅子も使用者側にあります。
シルバーカーは原則ハンドルは使用者の前方にあって前屈の姿勢になります。付属する椅子は反対側についています。
いつかはお世話になる杖や歩行器、事前に知るって役立つわね!と会場からあちこち聞こえました。
5月も遠藤さんが講師です。楽しみですね。

2016年3月23日(水) 『住環境から見た~転倒予防~』

講師:
(株)パナソニックエイジフリーショップス 太田 智之さん
(株)パナソニックエイジフリー介護チェーン 渡邊 春昴さん

月のはなかふぇ 1. 高齢者が転倒すると「大腿骨頸部」が多く歩行不能から寝たきりに。
2. 自宅内での転倒60%、しかも居室が70%以上。
3. 筋力低下、歩行障害などから転倒がおこる。
4. 住宅改修で転倒予防、座位、立位での頭の位置から手すりの位置決め。
5. 介護保険で手すり、突っ張り棒利用できます!
6. スリッパは危険、フィット感のあるルームシューズを履こう。
7. 百円ショップには、アイディア商品満載!
(ナイトラライト、これは300円位、コーナーガード、階段段鼻の 滑り止め、ドオノブレバー、大きいペットボトルをもちやすくする グッズなど。
8. 浴室にはすのこ設置、滑り止めシートの利用など。
9. 浴室ドアは、開き戸から折れ戸へ。緊急時扉ごと外せる!
10. 杖は、自分の身長から選ぼう「身長÷2+3センチ」が目安。
安定して歩行するには、両足と杖が3点で支えられるように! ここで実際に参加者さんが、安定する立ち方や杖を実際もって 転倒しにくい事を確認しました。
11. シルバーカーと歩行器は違います。
シルバーカーは、買い物用、歩行器はその名の通り歩行を支えるのが目的。

「まだ杖は必要ないけど・・・知っているとやっぱりいいわよね」
という声があちこちから聞かれました。

毎回新人さんの参加があります。有りがたい事です。こうして少しずつですが、地域の方々に周知されるようになりました。現在の会場では手狭になってきましたので、新年度4月からは新会場で開催致します。多数のご参加お待ちしております。

2016年2月24日(水) 『認知症にならない食事は?』

講師:Zアミーユ世田谷 管理栄養士 大浦 順子さん

月のはなかふぇ 〇高齢期のお食事について
 ~認知症予防につながる食品・食材のご紹介~
 高齢者は栄養不足になりやすい!
 たんぱく質、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンB6
 ビタミンB12、食物繊維などとりましょう。
 栄養補助食品も主食が摂りづらいときは、試してみましょう。
 脳に効く食べ物は、ビタミンA、C、E(活性酵素の働きを抑える
 抗酸化作用をもつビタミン)亜鉛、ビタミンB群、EPA、DHA

〇認知症の方とお食事の関係
 ~こんなときどうしたらいいの?~
 ※一番は・・・美味しいと思えるもの+楽しい!も加えられるように
 食欲が落ちたときは、薬の影響もあり。食事の形態の見直し
 虫歯、便秘、下痢、発熱などの体調不良がないか?

〇おやつ作り「練りきり」
 材料:白玉粉、白あん、上白糖、食紅・食黄 少々
 白あんに求肥を加えて「練りきり」ができるんです!
 参加者のみなさんのお土産となりました。

2016年1月27日(水) 『認知症患者と確定申告』

認知症の妻と道連れの年老いた年金生活者の事例報告
講師:山口 博さん (月のはなかふぇの常連さんです)


月のはなかふぇ 医療保険・介護保険の複雑な仕組みをとてもわかりやすくお話し頂きました。
1) 居宅サービス費用の中にも、医療費控除の対象があり
 1. サービス自体が医療費控除の対象とされているもの
 2. サービス自体は医療費控除対象外であるが、医療費控除の
   対象のものと併用されている場合には医療費控除対象となること。
   例:入浴サービス利用+訪問看護
    (医師の指示書が必要であり医療費控除対象となる)
 入浴サービスだけですと医療費控除対象ではありませんが、
 上記のような場合は医療費控除となります。(私も知りませんでした!!)
 「ケアマネージャーさんより詳しいわぁ」と会場から驚きの声がありました。

2)「障害者控除対象者認定書」をうけると税法上障害者控除をうけられこと。
  要介護1や2の方は「障害者」に準ずるもの。
  要介護3以上の方は「特別障害者に準ずるものとされます。

長年の介護経験もお話しされ参加者の方々から「とてもためになった」と嬉しい感想を頂きました。

2015年12月9日(水) 『ふりこめ詐欺の最近の話題』

講師:警視庁世田谷警察署 ふれあいポリス
佐伯 豊さん


月のはなかふぇ 紙芝居形式で最近の詐欺についてお話して頂きました。
まぁ、その巧妙な手口にはびっくり!!!

① マイナンバー制度は、絶対に自宅には電話などない。
② 街頭アンケートも要注意。個人情報をむやみに書かない。
③ お店でのポイントカード作成も要注意。登録した個人情報をバイト店員が持ち逃げすることがある。
月のはなかふぇ ④ 「新聞1年分契約してくれたら2ヶ月分まけますよ」も注意。購読した後に支払うのが普通ですよね。前金貰ってそのまま逃走。
⑤ アポなしのガス点検も要注意、通常は事前に連絡してくる。一人でやってくるのが 普通、二人組は泥棒が多い。
⑥ 飲料水の詐欺が最近増えている。リトマス試験紙を使って「水汚れてますね」と水の販売をする。
※ドアを開ける時は、必ずチェーンをしたままで。
※電話は録音機能をつけよう。

2015年11月25日(水) 『あれえ?私はこんなことで気がつきました』

講師:中島薬局 薬剤師
松田 京子さん


月のはなかふぇ 薬剤師さんの立場から、物忘れかしら?と気付くことを聞きました。
1. 以前と比べて身なりが違う(ボタンをちぐはぐにかけていました)
2. 薬が早く飲み終わってしまう(内服方法の変更を忘れていました)
3. 薬がない!と来る。(自宅にありました、立ち寄ったスーパーにありました)
4. 性格が変わった(何だか短気になったみたい)

薬剤師さんの工夫
1. あちこちの病院からの薬を一つの袋に入れる(一包化 いっぽうか、といいます)
2. お薬手帳の活用(住所、氏名、電話番号、薬のアレルギーなども記入、安心ですね)
3. お薬カレンダーや配薬ボックスを自宅に置く(これなら飲み忘れもないでしょう)
4. 主治医に用法の調整をお願いする(飲む回数が減って楽になりますね)
5. 薬剤師さんが自宅まで薬を届けてくれる(在宅医療をやってくださると助かりますね)
中島薬局さんの取り組みとして・・・
漢方調剤(きざみ)もやっているそうです。
牡蠣の貝殻、クコの実、セミの抜け殻の粉末、乾姜などを実際に見せてもらいました。
こういったものを、煮出して飲むそうです。
アレルギーにとても効果的だとか。
勉強になりました!
冷たい雨の中多数のご参加ありがとうございました。

2015年10月28日(水) 『在宅介護で受けられるサービス』

講師:太子堂あんしんすこやかセンター
ケアマネージャー 三宅 真弓さん
ケアマネージャー 松尾 美知子さん


月のはなかふぇ 介護保険申請をするときの相談窓口としてのあんしんすこやかセンターの紹介や申請後に受けられるサービス(手すりの設置、ディホームの利用など)の紹介がありました。
ディホーム利用で、本人も家族も心が楽になったこと、またショートスティを利用し介護負担が軽くなったことなど参加者からの声をきくことができました。買い物中にメンバーとばったり会い話がはずんだという嬉しい話題もありました。
小さな会ですが、認知症への理解、介護負担軽減に結びつくよう続けていきたいと思っています。
今回もみなさん笑顔で「また、来月ね」と帰られました!

2015年9月30日(水) 『認知症の体調管理』

月のはなかふぇ 講師:訪問看護ステーション三軒茶屋の看護師
片岸 美佳さん


水分補給・便秘対策・昼夜逆転・転倒予防策などのお話しでした。
今回も太子堂あんすこさん・ケアマネさん・訪問看護師さんの参加もあり、大盛況の「月のはなかふぇ」となりました。

2015年8月26日(水) 『骨折予防の体操、筋トレは?』

月のはなかふぇ 講師:世田谷区社会福祉事業団ディサービスの理学療法士
木戸 貴光さん


毎日10分でもいいので体操をすることが若さの秘訣、認知症予防となります。今回は地域の民生委員さんの参加や訪問看護師さんケアマネジャーさんの参加もあり大盛況でした。

2015年7月29日(水) 『認知症の治療をしろう!』

月のはなかふぇ 講師:樹のはなクリニック 
院長 奈良岡 美恵子


猛暑の中、約15名の参加で満員御礼でした!
認知症についてのミニ講座、おしゃべりやお茶会そして、
綾小路 きみまろ さんのDVDをみて爆笑のうちに閉会となりました。


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